私の友人は、メスの盲導犬を利用して生活しています。
私が目撃した、その盲導犬に纏わるエピソードをお話しします。
その盲導犬の特徴は、とても適応能力が高く、始めて行く場所も2回目には覚えてしまい、とても頼もしかったそうです。
また、愛想がよいため、初対面の人に警戒することもありませんでした。
でも、ガイド中に自分の気になるものを見つけ、仕事を忘れてそっちへ寄り道をしたり犬好きの人が来ると、近づいて行ってしまったりしていたそうです。
時は遡り、約4年前の夏に起こったことです。
私が、その友人や他の人と居酒屋で飲み会をしていました。
私たちが、楽しく飲んでいたとき、友人は、誤って彼女の前におつまみの唐揚げを落としてしまい、彼女は、それを素早く食べてしまいました。
私の友人が訓練を受けた協会では、現役の盲導犬に人間の食べ物を与えてはいけないため「やってしまった」と焦ったそうです。
それに対して、彼女は「点からの恵みが来た!これおいしい!」と思ったようです。
私は、それを見て「普段は、ドッグフードを食べているから、たまには人間のごちそうを味わってみたいのかな?」と考えていました。
昨年、彼女が盲導犬として引退前日の夜、友人は、今まで働いたご褒美として大好きな唐揚げを4つあげることにしました。
彼女は、それをぺろりと完食しました。
その後、私たちが、シュークリームを食べていたとき、彼女が顔を出して「以下にも、それも食べたーい」というような顔をしていたのです。
そして、シュークリームもあげることにしたら、なんと、それも丸々1個食べてしまいました。
その瞬間、彼女の大好物は、唐揚げからシュークリームに変わったようです。
この夜、彼女が摂取したカロリーは、相当なものだったに違いありませんね。
引退後、彼女は今、私の知人の親戚の家に引き取られましたので、友人はコロナウイルスが落ち着いたら、彼女に会いに行きたいと思っているそうです。
彼女は今、新しい飼い主の元で、家庭犬として現役時代にできなかった経験をたくさんして幸せに暮らしているそうです。
私も、機会があれば、彼女の大好きなシュークリームをお土産に持って会いに行けたらなと思っています。
デジハリオンライン webデザイン 評判