抗不安薬への依存性による副作用とは

抗不安薬は、不安感を取り除くと同時に、人間の心から豊かな感情を奪い去ります。


感受性が鈍くなるため、以前では感動できた映画やエピソードを聞いても、涙が流れなくなります。


涙が流せるのは、情動がまだ生きている証拠でして、メンタルの状態がそこまで深刻でないバロメーターになります。


メンタルが完全に死ぬと、瞳が死んだ魚の目になり、周囲の人に不快感を与えることになりますね。


とはいえ、瞳が死んでいるかどうかは、自分で判断するのが難しいものです。


同僚や家族に相談しづらい場合は、医師やカウンセラーに、目の雰囲気について、正直に伝えてもらいましょう。


目が死んでいる状態が続くと、人が離れていき、築き上げた信頼関係が一瞬で崩壊していきます。


必要に迫られて飲んでいるとはいえ、メンタルが健全な人にとっては、ただの薬物依存患者ですからね。


深刻な離脱症状に必ず苦しむ
薬を服用する最大のデメリットは、離脱症状によって、ひたすら苦しみに耐える期間が表れることです。


抗不安薬の効果が強いほど、離脱症状は重くなり、長引いていきます。


人間には、ホメオスタシスという機能(暑かったら汗が出て、寒かったら鳥肌が立つこと)があります。


長期間薬を服用すると、身体が薬漬けの状態に慣れてしまいます。


その状態で急に断薬すると、ホメオスタシスの機能により、かなり強い不安感や重い不眠の症状が表れます。


とはいえ、多くの人が、離脱症状のリスクを真剣に考えていません。


なぜなら、人間は根本的に「楽をしたい」動物であり、未来のリスクを正確に判断できないためです。