起毛素材の靴を洗うのは一般的に難しいとされています。
起毛素材は毛足の長い繊維が密集しているため、水分や洗剤が深く浸透しやすく、乾燥も遅くなるからです。
また摩擦によって毛足が乱れたり、ツヤが失われたりすることがあります。
そのため起毛素材の靴を洗う場合は、水洗いを避けるのが鉄則です。
起毛素材の靴を水洗いすると毛足が乱れたり、ツヤが失われたりすることがあります。
まれに水によって起毛素材が変形することもあります。
まずは水洗いを避け、乾いた布で軽く汚れを拭き取るようにしましょう。
例えば、綿100%のタオル地や、マイクロファイバー素材のクロスが適しています。
これらの素材は柔らかく、繊維が長く、起毛素材に優しく汚れを拭き取ることができるからです。
ただし布の毛羽立ちに注意してください。
毛羽立ちが起きると、それが起毛素材に付着してしまい、逆に汚れを広げることになります。
汚れがひどい場合は、専用の起毛素材用クリーナーを使うことをおすすめします。
クリーナーは起毛素材に優しく、汚れを落としながらツヤを保ちます。
起毛素材用クリーナーにもスプレータイプやクリームタイプ、泡タイプなど様々な種類があります。
一般的には起毛素材の種類によって適したクリーナーが異なるため、ラベルをよく確認して使用することが重要です。
起毛素材用クリーナーは、起毛素材に優しく、ツヤを保つ成分が含まれています。
起毛素材の特性に合わせて、繊維に深く浸透することなく、表面の汚れを浮かせて取り除く効果も。
さらに起毛素材用クリーナーは、汚れをしっかり落とすことができます。
起毛素材に付着している油分や水分を取り除けます。
起毛素材用クリーナーは水分が少なく、乾きやすい成分が含まれています。
クリーナーを使用した後は、乾燥に時間がかからず、すぐに靴を履くことができますよ。
起毛素材の靴を洗った後は、必ず乾燥させるようにしましょう。
ただし、自然乾燥に時間がかかるため、乾燥を急いでドライヤーなどで乾かすことは避けましょう。
乾燥に時間をかけ、自然に乾かすようにしてください。
乾燥させる時間は、周囲の湿度や気温などの条件によって異なります。
一般的には完全に乾燥するまで24時間から48時間程度かかることがあります。
ただし、起毛素材の靴を乾燥させる際には、直射日光や暖房器具などの強い熱を避けるようにしてください。
熱によって靴の素材が変形してしまう恐れがあります。
乾燥させる場所によっては、靴の臭いの原因になることがあるため、換気が良く風通しの良い場所を選ぶことをおすすめします。
乾燥の進み具合を確認するためには、靴を触ってみて、触感が乾燥しているか、または靴の内側を確認することができます。
乾燥が完了したらブラッシングやスプレーなどで保護処理を行い、再び履く準備ができたといえます。
以上の点に気をつけて起毛素材の靴を洗うことができます。
ただし、素材や汚れの程度によっては、くつリネットの口コミを参考にしてプロのクリーニング店に依頼することも考えてください。