今日雑誌を読んでいたら、『ハイレゾ』についての記事が載っていました。
その記事は、MP3とハイレゾの音源を被験者に聴いてもらい、どちらがいい音なのかを調査したものです。
その結果、なんと半数の人がMP3の方がいい音だと判断したというのです。
この実験結果から、ほとんどの人はハイレゾの音質がわからないということになります。
それにもかかわらず、最近ではハイレゾを謳う商品やサービスがどんどん増えてきました。
そもそも『ハイレゾ』とは、「High(高い) Resolution(解像度)」のこと。
そして、ハイレゾ音源とは「高解像度の音楽データ」のことなのです。
その情報量は、なんとCDの情報量の約3倍から6.5倍と言われており、スタジオの原曲に近い高音質で、CDでは再生できない空気感や臨場感まで表現する事ができるそうです。
ところが、ハイレゾ楽曲の中には、純粋にすべてハイレゾで行われたものでないものも含まれています。
特に音楽CDが世に普及していない時代の1950~80年代に録音されたものは、レコーディングからミキシング、マスタリングまでハイレゾで行われていません。
これらは、オリジナルの原盤からノイズを取り除いたり、音質の味付けやレンジを広げるなどリファインしたものをハイレゾ風にに仕立てたもののようです。
ハイレゾと書いているから本物のハイレゾだと思ったら実は大間違いなものもあるのです。
しかし、不思議なのは、そんなことをあまり人々が気にしているようにも見えないこと。
誰かからハイレゾだと言われればなんとなく音がいいと思ってしまうのも事実です。
結局、音の善し悪しを決めるのは、自分のフィーリングなのかもしれません。